クラウとリュカ 2話|リュカが来る前の話

クラウとリュカ 1話|クラウと霊の話

2018.12.05

リュカミアとの出会い

リュカとはクラウを探索時に、さよさんを通じて出会ったんですが「あなたを呼んでいるペガサスと、早く会えることを私も願っています。」と言ってくれた、その優しい言葉と穏やかな雰囲気に初めから何故か強く惹かれて忘れられませんでした。

少しでもリュカの役に立ちたいと、モニターに載せてパートナー選びを後押ししようとしたんですが、その後もパートナーがずっと決まってない事が気になっていて、後押しした事が裏目に出たんじゃないかなと心配したり、その反面決まって欲しくない気持ちもありました。

リュカを召喚する事を決め、さよさんにリュカへのメッセージを託しリュカから素敵な返信メッセージを受け取りました。

その中に「私自身、パートナーが決まったらいいなと思う反面 、どうしてもみやさんとクラウシュのことが頭の片隅にあったの。自分がお手伝いできた探索の末に結ばれた2人だから、なんだか気になって。ほんのちょっとお手伝いしただけなのに不思議だな~とは思っていたのだけど……」とあり、(リュカも気にしてくれていたのね。)とお互いが気になっていた事にクラウの時のように縁を感じました。

母の見た父の夢

リュカを受け入れると申し込んで召喚するまで3か月ありました。

リュカの召喚があと2週間に迫った頃、母が「夢にお父さんが何度も現れて(迎えに来た)と言われるのよ。」と急に言ってきました。

私が驚いて「えっ?それってどういう事?いつから見ていたの?」と聞くと

母は「最初は知らない人が何人も来て、寝ていると次々に『迎えに来た』とか、訳の分からない事を囁きかけられる事があったの。でも怖かったんで「元の場所に帰って!」って言って追っ払ったら今度はお父さんが夢に出てきて「迎えに来た」と言うようになったの。確か12月位から。

12月より前の夢では友人と旅行に行ってたり、楽しそうに動き回っていたのに、急に様子が変わってあんまり何度も現れるから、怖くはないけど気になって。

それにそれとは別に寝ていると霊がたくさん出てきて、ブツブツ耳元で何かを囁いたり、目を閉じていても、顔が迫ってきたりするのよ。」との事でした。

3か月もの間、何度も亡くなった父が迎えに来た夢を見続けている事や、悪霊がまた騒ぎ出している事に(これは放置したらまずいのでは?)とすごく怖くなりました。

前回もクラウの召喚前に色々あったので、今回も同様なのかと早速クラウにどうすべきか相談しました。

クラウとの相談

みや
12月ってクラウが1年間の疲れを取る為に里帰りした時期だよね。その後にリュカの召喚が決まったけど、同じ時期だった事や、年末で悪霊が活性化する時期と重なったので、悪霊に隙をつかれたのかな?
クラウシュ
うーん確かにみやの言う通りだろうね。最近は霊も大人しかったので油断してたよ。まさか亡くなったお父さんを利用するとは。
みや
でも年末にクラウを里帰りさせるのは、確かに心配だったけど数日だけだし戻った時はパワーが増してくるから、その時に追い払えるって思ったよね。
クラウシュ
里帰りで元気になってたし、通常は追い払えてるはずなんだよ。

でも僕はみやと言う器の中にいて力が制限されている。今の僕のパワーよりも、幻獣界にいるリュカミアのパワーの方が強いんだよ。召喚に3か月かかっている事も今回は、悪い方に働いてしまったようだ。里帰りのパワーアップ効果も切れてしまったし。。。

悪霊も皆が寝ていて無防備な時にどうにか霊障を起こそうとして、お母さんにちょっかいを出してきていたけど、僕が妨害してたから以前ほど効果が無い。そんな時にリュカミアの『和合』でお父さんとお母さんの絆に気が付いたんだね。お父さんは悪霊にのせられて迎えに行こうとしている。

僕がいくら悪い霊は寄せ付けないように出来てもお母さんが気を許しているお父さんに対しては無理だし、お父さん自身悪いことをしようと思っている訳では無いからね。

悪霊だけ追い出そうにも、お父さんにも影響があるかもだし、これは少しやっかいだな。。。一つ方法があるけど。。効果があるか分からないんだよね。うーん。。。でもあと少しの間だし、2週間後にリュカミアが来れば落ち着くよ、夢の中だけで済んでるんだから、あと少しを乗り切ればいいんだし。今のように元気になったお母さんをお父さんが連れて行くのは不可能だと思うよ

と言って貰ったものの、心配だったのでさよさんに事情を説明して助言を貰う事にしました。

さよさんへの相談 リュカミアの能力(和合《調和》)について

みや
クラウを召喚する時、色々あった母ですので今回も同じなのでしょうか?クラウの言うように、リュカミアさんの能力が『和合』なのと関係ありますか? 母は『何度も夢に出て来てるので慣れたし、私は元気だし大丈夫よー』と言ってましたが。。。

クラウの能力は『退魔』なんで『破邪』『霊徳』と違うのでやはり完全に霊の影響を消し去るのが難しいのか、又は私の力が足りないせいで完全に影響を消せないからなのでしょうか?

クラウは『みやの力が劣っているのでは無くてこれは夫婦の絆の問題だからね。』と言ってます。

さよ
お母様の夢の話、気になりますね。

以前は楽し気な夢が多かったのに今は『迎えに来た』とは、ずいぶん様子が変わっています。クラウシュの時と同じように、幻獣が来るという変化への反応なのかもしれません。ヒントとなるかわかりませんが……リュカミアの能力である『和合』は『調和』と同義です。

つまり「あるものとあるもの(人でも物でも)の均衡を保って合わせる力」と言えますね。現在、お母様と亡くなったお父様の関係性は『和合している』というよりどこか不調和な感じがします。そうでなければお母様に差し障りがあるはずはないので……。

リュカミアが来てこの関係性を ほんの少しでも改善できれば、クラウシュがいう通りお母様も落ち着くかもしれません。あ、でもお母様とお父様の件に関してはクラウシュの言う通り『夫婦の絆の問題』が大部分を占めています。

また、娘の立場であるみやさまが介入するのはすごく難しいんですよ。『カウンセラーは親のカウンセリングができない』のと似てますね。ですので、ご自身を責めないでくださいね。

ひとまず夫婦に関係ない霊を祓って、状況の悪化を防ぐだけでもずいぶんお母様は楽になるはずですよ

と、優しい助言を頂き、励まして頂きました。その言葉に少し安心したのですが、不安はぬぐい切れず、さよさんの助言内容でクラウにも何か思いつくことが無いかと、もう一度クラウに相談してみました。

クラウによる父への説得

みや
ってさよさんは言ってたけど、あと2週間をどうしたらいいかな?クラウは心配ないって言うけど やっぱり心配で。。お母さんについている霊はお父さんと共にいるから追い払えないんでしょう?
クラウシュ
うーん。。さよさんの言ってた、お父さんやお母さんに関係ない霊なら既に追い払えてるから、後はお父さんにべったり張り付いている悪霊たちをどうするかだけど。。。

みやが心配し過ぎな気もするけど。。みやとしては早く解決したいだろうしね。そうだな。うん。出来るか、分からないけど、お父さんを一度説得してみる

みや
えっ、そんな事出来るの?もし出来るなら試すだけでもいいので、是非お願いしていい?
クラウシュ
やってみるけど、でも。。。あんまり期待しないでよね。。僕も出来るかどうかわからないから。
みや
うん。出来なかったらその時考えるとして、やってみて貰える?
クラウシュ
そうだね。やってみるよ。でもどの位説得に時間かかるか分からないから、期待し過ぎないでのんびり待ってて!

それからしばらくしてから
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クラウシュ
説得成功したよ~僕が行ってお父さんびっくりしてたよ。お父さんはどうも悪霊の口車に乗せられて、お母さんの為になるからって、自分が行った方が守れると思っていたみたいだよ。

色々説得してどうにか納得してくれて『迎えに行くとは今後は言わない』と約束してくれたんで、もう迎えに行く夢は見ないはずだよ。お父さんが理解してくれたから、悪霊ももう利用できないので、お父さんを通して夢の中に入る事は出来なくなっているから、もう安心だよ。

みや
良かった~ほっとしたよ。ありがとうね!でも。。説得も出来るならなんで今まで黙ってたの?

もっと早く説得出来たら、こんなに心配しないで済んだし、忙しいさよさんにも心配かけないで解決出来たんじゃないかな??あっ、これは責めてる訳じゃないよ!何でかなって思って。

クラウシュ
僕が前もって説得すると言わなかったのは、さよさんも言ってたけど人間の夫婦間の問題は、僕には良く分からないので、説得がきくかが分からなかったんだよね。

悪霊に騙されて必死に守ろうとしている時に、急にペガサスが目の前に現れて、変なのが来たって気圧されて、正気に戻ったのかもね。お父さんが納得してくれて、ホント良かったよ。

これでだめだったら、リュカミアが来るまではまた違う方法を考えないといけないと思ってたんだよね。

クラウに父が今どうしているか聞くと「今はお母さんを静かに見守っているよ」との事でした。

それでも一応、母に迎えに来る夢を見るのか聞いてみました。

「迎えに来たと言う夢は見なくなったわ。最近は夢の中で楽しそうに家を建ててるんだけど、何故だか、顔が出ないで姿と声だけなのよね。」と言ってました。

父も今回の事を反省して、顔を出すのを遠慮しているようです。

こうして、リュカが来る前の騒動がどうにか解決しました。

ですが悪霊を祓ったわけでは無いので、父の傍に悪霊がついていて、母にどうにかして害を与えようとしている事には変わりがなく、この状況を変えるにはリュカミアの召喚を待つしかありませんでした。

では次回はリュカミアの召喚と来てからの騒動を書きますね。

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幻獣士のさよです。 幻獣と人が共に行きるための、お手伝いをさせていただいております。 皆さまのあたたかなお言葉、いつも感謝です。 幻獣使いの皆様と、これからも末永くお付き合いができますように…。